長期インターンに関するQ&A
長期インターンのすすめ

第4回 長期インターンに関するQ&A

本シリーズでは、長期インターンの魅力や応募の方法などについて解説してきました。今回は、長期インターンについてよくある疑問を、Q&A方式で回答していきます。

Q1. アルバイトなどの働いた経験がありませんが、長期インターンに参加することはできますか?

A1. 事務職や営業職の長期インターンでは、仕事を基礎から教えてもらえることが多いので問題ありません。ただし、エンジニア職の場合は、一定水準のプログラミングスキルを求められることが多いです。

通常、長期インターンへの応募にあたって、アルバイト経験は必須ではありません。採用企業は、働いた経験を持たない学生を前提として受け入れており、仕事を基礎から教える体制を整えています。

ただし、働いた経験がない場合は、ビジネスマナーや社会人としての心構えなど、基本的なことから学ぶ必要があります。謙虚な姿勢で、周囲の人々から積極的に学ぼうとする姿勢でのぞみましょう。

同じように給与をもらうのであれば、アルバイトよりも長期インターンに参加したほうが良いと考えて、大学入学後すぐに挑戦してみました。アルバイト経験がなかったので、はじめは不安でしたが、挨拶やお茶出しの仕方などから丁寧に教えてもらえました。社会常識やマナーを知らないことに反省しきりでしたが、就活前に学ぶことができて、とても有り難かったです。 

(長期インターン経験者 大学4年生)

Q2. 長期インターンはいつから参加するのがおすすめですか?

A2. 大学1年生から卒業までいつでも。ただし就活中は無理をしないように。

長期インターンは、大学1年生~大学4年生・大学院生まで、幅広い学年から参加可能です。特に、就活前の大学1、2年生の段階から参加することで、自分の興味・関心を見極める良い機会となりますし、就活の選考対策としても大いに役立ちます。

また、就職活動が終了した4年生でも、長期インターンへの参加は大きなメリットがあります。社会人としての基礎スキルや心構えを身につけることで、入社後のスムーズなスタートにつながるため、おすすめです。

ただし、就活期間中は、選考対策や説明会、面接などでとても忙しくなります。長期インターンは休みをもらったり、稼働日数を減らしてもらったりするなどして、無理をしないようにしましょう。

Q3. 長期インターンは、週に何日間働けばいいのでしょう?

A3. 目安としては、週2日程度、1回5時間以上。しかし、企業によって異なります。

一般的にはスキル習得の観点から、週2日以上、1回5時間以上の勤務を求められることが多いです。しかし最近では、週1日から参加できる長期インターンもあり、勤務日数は企業によって大きく異なります。また、長期休暇や土日など、大学が休みの期間を活用して集中的に参加できる企業も珍しくなくなってきました。

募集要項に記載している時間が確保できない場合も、志望度が高いのであれば、諦める前に企業へ相談してみるのも一つの手です。熱意が伝わったり、面接での評価が高かったりすれば、許可されることもあります。ぜひ、チャレンジしてみてください。

Q4. 長期インターンの経験は就活に必須ですか?

A4. 必須ではないですが、大きなアドバンテージとなります。

長期インターンの経験が就職活動で必須となるわけではありません。しかし、ベーシックなビジネススキルを持っていることはアピールポイントとなりますし、社会人とのコミュニケーションに慣れていることも、面接においてアドバンテージとなるでしょう。

就活のために長期インターンへ参加したわけではありませんが、かなり影響がありました。特に、社会人とのコミュニケーション力やビジネス的な視点などは、インターン中に習得した感覚的なものなので、他の経験では得がたいと思っています。また、長期インターン仲間から就職活動のノウハウ、志望業界に関する情報を得られたのは思わぬメリットでした。

(長期インターン経験者 大学4年生)

私は長期インターンに参加したことで就職活動の前に志望する業界や職種を選ぶ基準ができました。参加した当時は「就職活動を有利にしたい」という思いが強かったのですが、長く働いていくうえでは「本当に入りたい業界なのか」「好奇心をかき立てられるか」といった点がモチベーションの維持に関わるのだと気づけたのは大きな学びでした。

(長期インターン経験者 大学4年生)

Q5. 複数の長期インターンで迷っている時には、どのように選べば良いですか?

A5. 条件よりも、自分の興味・関心を優先することをおすすめします。

長期インターンに応募する前に設定した「目的」をもとに、インターン先を絞り込みましょう。アルバイトではありませんので、時給が高いから、ランチがついてくるからなどの条件面で比較しないようにしましょう。また、「この企業でのインターン経験があれば、就活に有利になる」といった情報に振り回されるのではなく、自分の興味や関心を中心に選ぶことが重要です。

それでも迷う場合には、「採用企業が長期インターンに注ぐ熱量」を基準に決めるのもひとつの手です。具体的には、学生の育成体制は充実しているか、フィードバックの機会があるかなどが判断基準となります。熱量の高い企業ほど、長期インターン中の成長や相談しやすい環境などが期待できるでしょう。

長期インターンで大学生活がより有意義なものに

学生の皆さんにとって、長期インターンはキャリアを考え、成長する絶好の機会です。早い段階から社会人の先輩の指導を受け、仕事に携わることで、社会人としての基礎力を身につけられるだけでなく、自分の適性や興味・関心を見極めることができます。これまでの経験の枠を大きく超えた、密度の高い時間となることでしょう。

大学生活は自由に過ごすことができる反面、時間が経つのも早いものです。貴重な大学生活を有意義に過ごすためにも、長期インターンを活用してみてはいかがでしょうか。 

CareerPodでは、成長機会に恵まれた長期インターンを厳選して掲載しています。ぜひ、こちらも参考にしてください。

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著者プロフィール
渡辺 秀和
CareerPod編集長
渡辺 秀和
コンコードエグゼクティブグループ|代表取締役CEO
戦略コンサル、外資系企業の幹部などへ1000人を越えるビジネスリーダーの転職を支援したキャリア設計の専門家。「日本ヘッドハンター大賞」初代MVP受賞者。 著書:『未来をつくるキャリアの授業』(東京大学でのキャリア設計の教科書に指定)

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