
経営の中枢を支える “生粋の戦略ファーム”P&Eディレクションズ
ピー・アンド・イー・ディレクションズ(以下P&E)はBCG出身の島田直樹氏が2001年に創業した戦略コンサルファームです。社名は「Planning & Execution」に由来しており、経営計画の策定と実行支援を通じて、企業の成長に一貫して貢献してきました。
同社には優秀なコンサル経験者が多く参画しているほか、若手の育成にも定評があり、新卒入社のメンバーも活躍しています。そんなP&Eの具体的なプロジェクトや育成の仕組みについて、マネージング・ディレクター木部さん、プリンシパル森本さん、コンサルタント田近さんに伺いました。
Profile
マネージング・ディレクター 木部 賢二(写真左)
東京大学大学院農学生命科学研究科を修了後、船井総合研究所を経てP&Eに入社。食セクターを中心に、BtoC業界全般において企業・事業の成長に関するプロジェクトに多数携わる。また、クライアント企業との合弁企業の社外取締役を務めた経験を持つ。
プリンシパル 森本 和人(写真中央)
東京大学法学部卒業後、新卒でP&Eに入社。飲食、小売、製造、製薬、金融、ITなど多業種での戦略支援に従事。成長企業の支援にも知見を持ち、経営計画策定、中期ビジョン策定などの課題解決に伴走。さらにM&A分野でも多面的な実績を有する。
コンサルタント 田近 翼(写真右)
東京大学工学部卒業後、新卒でP&Eに入社。投資ファンドによる買収候補先のビジネス・デューデリジェンス、事業会社の経営役員直下での事業改革支援などに参画し、入社直後からプロジェクトのコアメンバーとして活躍する。
「攻めの戦略」と「人に寄り添う実行支援」にこだわる、日本発戦略ファームの魅力


CareerPod編集部:
まずはP&Eについて教えてください。コンサル業界では「日本発の戦略コンサルファームの代表的な一社」という認識ですが、改めて成り立ちや特徴について伺えますでしょうか。
P&E 木部さん:
P&EはBCGさんに在籍していた島田が立ち上げた戦略ファームです。設立当初から重視してきたのは「目の前のクライアントに対して、確実に成果を出すこと」でした。
多くの企業が求める成果とは売上や利益の継続的な拡大であり、それに向けた戦略や打ち手を常に考えることが求められます。そのため、我々は「攻めの戦略」の支援にフォーカスして、クライアント企業の業績を高めることに向き合ってきました。現在も「攻めの戦略」に特化しているという点は大きな特徴だと思います。
もう一つ大事にしてきたのは社名の“E”が示す「Execution」、すなわち実行の部分です。クライアント企業が成果を出すためには、戦略を描くだけでなく、それを実行する際のサポートも必須です。特に戦略や打ち手を実行し成果を創出するためには、クライアント企業の社員自らが動いていただくことが重要であるため「人に寄り添う実行支援」という点もこだわってきました。
CareerPod編集部:
「攻めの戦略」に特化しているという点は、学生が思い描く「戦略コンサル」に近い印象です。実際に業務改善やIT導入などよりも、戦略系のテーマが中心でしょうか。
P&E 木部さん:
おっしゃる通りで、事業の成長戦略や新規ビジネスの立案、M&A戦略といったテーマが多いです。これにはP&Eの規模も関係しています。
数千人規模の大手ファームさんでは、社員をできるだけプロジェクトに参加させる必要があり、業務改善やIT導入などの大規模案件が多くなりがちだと思います。一方でP&Eは50名規模なので、1プロジェクトあたり4~5人のチームで企業の経営層の皆さまを支援しているとご理解ください。
CareerPod編集部:
戦略案件が多いのはかなり魅力的ですね。次にクライアント企業についても教えてください。企業の規模や業界などの特徴はありますか。
P&E 木部さん:
まず業界については特に限定せず対応してきました。また企業規模に関して、もちろん大企業の戦略支援も多いです。それに加えて、売上が数百~数千億円規模の企業へのサポートも得意としています。
こうした企業では、我々が「意志ある事業家」と呼んでいる、強い意志と覚悟と人望を持った素晴らしい経営者の方を直接支援することも多く、やりがいがとても大きいです。
P&E 森本さん:
私は売上が数百億円前後のクライアントを多く支援しています。大企業の場合、経営者自身が取り組むような「CEOアジェンダ」の解決は社内メンバーが中心で、コンサルティング会社に任されるのはその補助や、事業部が発注の主体である仕事ということも少なくありません。一方で中堅規模のクライアントにおいては、CEOアジェンダを直接ご相談いただく機会が多いと思います。
P&E 木部さん:
またPEファンドから投資先企業の支援を依頼されることが多いのも関係しています。PEの投資先は売上が数十億から数百億円が主で、さらなる成長が期待される企業です。こうした優良企業を立ち上げたオーナー経営者や、PEから派遣される優秀な経営人材と密に議論をしながら、期待される成果に応えるという、非常に貴重な経験ができます。

CareerPod編集部:
そうした案件では、戦略の立案だけでなく、実行面の支援も重要かと思います。コンサル業界では「実行支援」を謳うファームも増えていますが、P&Eの特徴である「Execution」について、他社との違いを教えてください。
P&E 木部さん:
P&Eでは25年前の設立当初から重視しており、単純に歴史が違います。その中で大事にしているのが「人」に寄り添うことです。我々は「意志ある事業家とともに、変革と創造で成長を。」というメッセージを打ち出しており、事業家という「人」を応援することで企業に変革を起こし、社会の発展に貢献したいと考えています。
一般的にクライアント企業に常駐して、業務を肩代わりするような「実行支援」も多いと認識していますが、それでは真の変革には繋がらないと考えています。我々は意志ある事業家を支援し、その方が社内で動くことで、結果的に組織が変わることを目指します。主役はあくまでクライアント企業であり、P&Eは「変革のきっかけを作り背中を押す役割」とも言えるでしょう。
大学時代の経験を社会でどう活かすか――P&Eという選択について


CareerPod編集部:
続けてP&Eに入社された経緯について伺いたいと思います。田近さんは2025年の新卒入社ですが、就活をいつ頃始められましたか。
P&E 田近さん:
就活を始めたのは3年生の夏からで、当初は院進学を考えていたので周囲と比べると少し遅めでした。しかし知人とキャリアについて話す中で、それまでの経験を振り返った結果、就活をすることにしました。
CareerPod編集部:
具体的にはどういった経験をされたのでしょうか。
P&E 田近さん:
2つの経験が重要でした。1つは学園祭実行委員会の広報局で、パンフレットのデザインやSNS運営、当日の来場者対応などを担当したことです。もう1つは塾講師のアルバイトで、100人以上の生徒に関わりました。
この2つの経験を思い返すと、「自分が動くことで、誰かのためになる」ということにやりがいを感じると気づいたのです。それであれば、研究よりも社会に出た方が叶えやすいと考えました。
CareerPod編集部:
ご自身で気づいたやりがい以外に、就活で重視した軸はありましたか。
P&E 田近さん:
「成長のしやすさ」も重視しました。ただ仕事をこなすだけでなく、多くの経験をしてより成長することで、さらに高い価値を提供できるようになるという好循環を生み出したいと考えたからです。
その理由からコンサル業界に加え広告代理店業界も志望していました。1つの業界や商材を長く扱うというよりも、短期間でさまざまな領域やテーマに関われるからです。
CareerPod編集部:
最終的にP&Eを選んだ決め手は何だったのでしょうか。
P&E 田近さん:
まず、ビジネスにおける成長機会の多さからコンサルを優先しました。P&Eについては戦略コンサル業界を調べる中で知りましたが、「実行支援」を強調しているファームが少なかったので関心を持ちました。「誰かのためになる」には、最後までやり切ることも大事だと思ったからです。
選考を通じて決め手になったのは、「個人にスポットを当ててくれる」という点です。「今成長するにはこのテーマが良い」「1年後の成長に向けてこの案件を任せる」という形で、一人ひとりに合った環境を提供してもらえると感じました。
CareerPod編集部:
入社して半年ほどですが、学生時代の経験が活きていると感じることはありますか。
P&E 田近さん:
やはり学園祭やアルバイトが役に立っています。共通するのは「どうすれば相手が動いてくれるか」を考えていた点です。学園祭では来場者の心を動かすためのアイデアを、塾講師では「生徒がどうすれば勉強に向き合ってくれるか」を考え続けました。
特に塾講師では授業内容の工夫だけでなく、授業前後の雑談や関係づくりを重視しました。それによって「田近と話したいから塾に行こう」と思ってもらえればと考えたのです。P&Eの仕事でも、論理だけでなく感情を踏まえて相手を動かすことは重要で、この経験があったからこそ対応できていると思います。

CareerPod編集部:
逆に学生へのアドバイスとして「やっておけばよかった」と感じることはありますか。
P&E 田近さん:
塾講師以外に、例えば飲食店のアルバイトのような仕事も経験しておけばよかったと思います。「講師と生徒」という上下関係ではなく、お客様や一緒に働く同僚と向き合う経験は、社会人として必要なコミュニケーション力を磨く上で役立ったかもしれないです。
P&E 森本さん:
私はサッカー部に所属しながら、飲食店のアルバイトをしていた時期もありました。飲食店では「お客様にどう喜んでもらうか」をひたすら考えていたので、確かに今の仕事に繋がっているかもしれません。
留学なども含めて「社会人になったら経験できないような世界」に飛び込んでみることは大切で、そうした経験によって視野も広がるのではないでしょうか。
P&E 木部さん:
我々はまず「一人の社会人であること」が大事だと考えています。「コンサルは偉い」などと勘違いせず、クライアントや周りの方々にリスペクトを持つ姿勢が重要です。学生時代に様々な経験をしておくと、そうした意識を持ちやすいと思います。
CareerPod編集部:
森本さんには部活動についても伺いたいのですが、体育会系での経験は今に繋がっているでしょうか。
P&E 森本さん:
かなり活きていますね。まず「1つの目的に向かってチームで動く感覚」が身につきました。また上下関係がある中で、立場を踏まえて適切なコミュニケーションをとることも鍛えられたと思います。
コンサルティングはチームスポーツに近い面があると思っており、チームやコミュニティの中で仲間と協力しながら同じ方向を目指した経験は、振り返ると貴重なものでした。
新卒から経営の中枢を支援できる――P&Eのプロジェクトとは


CareerPod編集部:
ここからは具体的なプロジェクト内容を伺いたいと思います。まずは田近さんの関わったプロジェクトについて教えてください。
P&E 田近さん:
直近ではPEファンドの投資先であるヘルスケア企業を支援しています。数年先に向けた中期的な経営計画や数値目標を定めた上で、売上や利益の実績をモニタリングし、課題のある部署や社員を見つけて改善策を考えています。クライアントのCFOの右腕といった立ち位置で、かなり責任あるポジションですね。
CareerPod編集部:
特にどのような点にやりがいや面白さを感じますか。
P&E 田近さん:
やはりCFOと直接仕事ができることです。その方は大株主である投資ファンドから派遣され、数社でマネジメントの実績がある「プロ経営者」で、特に最初の1ヶ月は私一人で現場に入っていたので、非常に濃密な経験ができました。
優秀なプロ経営者に対して、社内の方々は直接意見しづらい部分もあります。私はその間に立ち、投資ファンドの意向と現場の実情を汲み取り調整することが求められています。プレッシャーもある一方で、滅多にない経験でありやりがいが大きいです。
CareerPod編集部:
かなり貴重な経験だと思います。一方で新卒が一人で対応するというのは、かなり大変なのではないでしょうか。
P&E 田近さん:
もちろん完全に一人というわけではなく、毎日必ずマネージャーに相談する時間がありました。課題解決の方向性から現場での振る舞い方に至るまで、しっかりフォローしてくれる体制が整っていたので、あまり不安なく対処できましたね。
CareerPod編集部:
会社としてしっかりサポートがあったのですね。次に森本さんはどのような案件を経験されてきましたか。
P&E 森本さん:
これまで30件以上のプロジェクトに携わっており、成長戦略の立案や新規事業開発、企業や事業の買収といった戦略案件が多いです。最近では「DE&I」と呼ばれる、企業内の多様性や公平性に関する方針について支援した案件もあります。
中でも印象に残っているのは入社1年目に参加した、とある地方のメーカー様の中期的な経営計画に関するプロジェクトです。加えて、現在は同じ地域で別のメーカー様を中期経営計画のテーマで支援しており、それぞれに思い入れがあります。
CareerPod編集部:
具体的に1年目と現在ではどのような違いがありますか。
P&E 森本さん:
当然ながら1年目は経験不足で、経営レベルの議論についていくのに苦労しました。分析作業を地道に進めることで何とか評価されたものの、価値の発揮の仕方に悩んだ印象が大きいです。
現在はプロジェクトリーダーとして異なる難しさを感じています。特に難しいのは、経営陣や現場の社員がそれぞれ意見を持つ中で、どう上手くファシリテートするかという点です。経営計画を決める上で重要なのは、分析や資料作成能力だけではなく、様々な方の想いや意見を吸い上げて形にしていく力だと実感していますね。
CareerPod編集部:
そのような難しい局面だからこそ感じる面白さもあるでしょうか。
P&E 森本さん:
おっしゃる通りです。コンサルは「頭で勝負する」というイメージが強いかもしれませんが、「難しい局面をクライアントと乗り切って感謝される」というのが大きなやりがいだと思います。
今回のプロジェクトでも経営計画が固まった際に「我々だけではまとめ切れないような価値ある計画をまとめきれた」というお言葉をいただきました。また同時に「これからもお付き合いしたいので、もっとこうして欲しい」というご意見もあり、さらに貢献したいと思いましたね。

CareerPod編集部:
そうした感謝の言葉は何より嬉しく、やりがいとなりますよね。ここまで直近の案件について伺いましたが、P&E全体で最近増えているテーマなどはありますか。
P&E 木部さん:
特徴的なのは「モノ言う株主」と言われるアクティビストに関する案件で、対応を迫られる企業側とアクティビスト側の双方の支援を行っています。たとえば企業側について、アクティビスト側の視点や手法を知っている我々が、先んじてクライアント企業にアドバイスをしたりします。
また我々がアクティビストと付き合いを重ねる中で、企業価値の高める手法など、資本家の観点を学ぶことも多いです。それを別の企業の支援に活かすなど、P&Eとして武器が増えていると感じます。
他には「社会課題解決」や「デジタル化」といったテーマにも勿論対応しています。大手ファームと異なり専門部隊はありませんが、企業の成長を考える上で不可欠なテーマであり、戦略案件を任されているからこそ関わることが多いと言えるでしょう。
“人が良いコンサル”を生み出す、多様な人材育成プログラム


CareerPod編集部:
プロジェクトの詳細を伺ったところで、P&Eのカルチャーについても教えてください。どのような特徴があるでしょうか。
P&E 木部さん:
IQだけでなくEQ、社内では「理と情」と呼んでいますが、その両方を大事にする会社であり、“人が良いコンサル”と言えるかもしれません。実際に、他社から転職してきたメンバーから「P&Eのメンバーは人が良い」と言われることが多いです。私も様々なメンバーとチームを組みましたが、やりづらさを感じたことがありません。
社内外を問わず、誰とでも良好なコミュニケーションをできる人材が多い点は、P&Eを表す大きな特徴だと思います。新卒についても、クライアントへの接し方については徹底的に指導しますね。
CareerPod編集部:
そのように教育に注力しているからこそ、新卒の方もすぐに活躍できるのだと思います。具体的な新卒のサポート体制についても伺えますか。
P&E 森本さん:
まず内定者の方に「アソシエイト・プログラム」を用意しています。これはP&Eの業務に有償のインターンとして参加いただくものです。実際のプロジェクトの中でリサーチやExcelの分析業務などを経験できるので、入社前からかなり力がつくと思います。
P&E 田近さん:
私も研究やアルバイトと並行して参加しました。ビジネスの経験が全くなかったので、リサーチの進め方や資料作成のコツを丁寧に教えてもらえたのは大きかったです。学生と社会人との間にあるギャップを埋めてもらえたと感じています。
CareerPod編集部:
学生がプロジェクトで貢献するのはかなり難しいと思うのですが、なぜ機能しているのでしょうか。
P&E 森本さん:
アソシエイト期間中は必ずメンターが付き、基本的にはメンターが参加しているプロジェクトでサポート役として実務を経験します。その上でメンターがフィードバックを毎日行うほか、プロジェクトリーダーからも定期的にアドバイスがあります。こうしたサポートの効果が大きいのではないでしょうか。
CareerPod編集部:
かなり手厚いフォローがあるのですね、それでは入社後についても教えてください。
P&E 森本さん:
入社時に1ヶ月弱の研修があります。コンサルに必要なスキルを体系的に学ぶほか、プロジェクトを想定したケースも実施します。さらに名刺交換をはじめ社会人として必要なマナーや考え方を身に着けるのもこの期間です。研修が終了したらすぐにプロジェクトに参加し、OJTを通じて高い加速度で成長を目指してもらいます。
P&E 田近さん:
アソシエイト期間で実務を経験したことに加え、入社時研修でコンサルに必要なポイントを網羅的に教えてもらえたので、不安なくプロジェクトに参加できましたね。

CareerPod編集部:
プロジェクトに入った後も何かサポートはあるのでしょうか。
P&E 森本さん:
まずプロジェクト毎での育成・評価が仕組み化されています。プロジェクト開始時には一人ひとりと面談を行い、期待役割などを伝えます。その上で長期のプロジェクトの場合は中間時点でもフォローを行い、プロジェクト終了後にはすぐに評価をフィードバックするというサイクルが続いていくのです。
さらにプロジェクト外で「カウンセラー制度」を設けており、マネージャー以上の先輩が各メンバーに割り当てられ、週1回の面談で個別にサポートします。
加えて注力しているのが、個々人の状況を会社のマネジメント全体が把握し、適切な機会を用意するための取り組みです。具体的には、半年間で経験したプロジェクトの評価に関して、マネージャー以上の全員で共有する「評価会議」、その結果を踏まえて今後の育成方針を検討する「グロースモニタリングレビュー」を実施します。
CareerPod編集部:
かなり育成にコミットされるのですね。ちなみにコンサル業界には「Up or Out」という厳しいイメージがありますが、P&Eはいかがでしょうか。
P&E 木部さん:
入社した方の成長をできる限りサポートするのが基本スタンスであり、短期間で「向いていない」と判断することはありません。一方でメンバー一人ひとりを尊重しているので、各自の適性を踏まえたキャリアのアドバイスも伝えるようにしています。
皆さんの成長とチャレンジを応援したい――P&Eからのメッセージ


CareerPod編集部:
P&Eの仕事やカルチャーについて良く理解できました。かなり難しい案件も多いので、しっかり選考も行うかと思いますが、新卒採用で重視する観点は何でしょうか。
P&E 森本さん:
もちろんコンサルとしては地頭や思考力も確認しますが、「可愛がられそうか」という点を重視します。クライアント企業には年長の方も多く、そうした方々と円滑にコミュニケーションができる素養が重要です。
そのため、相手の話にきちんと耳を傾けつつ、自分の意見も発信できるようなバランス感覚を持っているかどうかは見させてもらっています。また、若手にも早くから積極的に活躍してほしいので、主体的に挑戦したいという意欲を持つ方は高く評価します。
CareerPod編集部:
簡単に判断できない面もあるかと思いますが、どのような選考を行うのでしょうか。
P&E 森本さん:
思考力については、他の戦略ファームと同様に面接におけるケースディスカッションやジョブ型選考のグループワークなどで評価します。人間性についても、面接やジョブで学生とじっくり対話することでジャッジしており、選考プロセスを通じて「なぜコンサルをやりたいのか」「なぜP&Eなのか」といった問いを投げかけ、考えを深めてもらうようにしています。
CareerPod編集部:
田近さんは直近の入社ですが、P&Eの選考で印象に残っていることはあるでしょうか。
P&E 田近さん:
選考の終了時に森本さんから資料をいただいたのが印象的でした。今後3年間の成長の見通しや、P&Eとしての期待などをスライドにまとめて提示いただき、それを踏まえて最終的な判断をして欲しいと言われたのです。
P&E 森本さん:
我々としては、しっかり志向が合った方に後悔なく入社して欲しいです。そのためP&Eとして提供できる経験や環境などをしっかり説明するようにしますし、学生の皆さんにも「本当にP&Eで良いのかしっかり考えてほしい」ということを伝えています。
CareerPod編集部:
社員だけでなく、一人ひとりの学生を大切にしている姿勢が伝わってきます。
P&E 木部さん:
実際に学生さんからも「自分の話をしっかり聞いてもらえた」という声をいただくことが多いです。短時間のケーススタディだけ行うのではなく、やりたいことや志向性を丁寧に理解する姿勢を大事にしています。

CareerPod編集部:
良く分かりました。最後に、記事を読んでいる学生へのメッセージをお願いします。
P&E 田近さん:
P&Eは、どこよりも「個人を丁寧に見てくれる環境」だと強く感じており、私自身も入社を後悔したことはありません。社会人のスタートから、密度の濃い環境で成長したいという方にとっては最適な場です。
P&E 森本さん:
「一歩前に出てチャレンジしたい」という方には、必ず力を伸ばせる環境があります。コンサルティングという枠にとらわれず、自分自身を成長させたい方にとって、P&Eは非常に良い選択肢になるのではないでしょうか。
P&E 木部さん:
AIが普及する現代においても、「問いを立てる力」や「考えを伝えて人を動かす力」は代替されない価値です。P&Eではまさにその力を鍛えることができます。将来どのようなキャリアを歩むにせよ、P&Eでの経験は必ず役立つはずなので、ぜひ選考に参加していただきたいです。
CareerPod編集部:
本日はありがとうございました!
P&Eディレクションズでは、2025年11月10日(月)に会社説明会・コンサルタント座談会を開催します。
こちらのページから詳細をご確認のうえ、奮ってご参加ください!