BCGのコンサルタントと考える、「学生生活」と「キャリア」への向き合い方
Sponsored ボストン・コンサルティング・グループ合同会社

BCGのコンサルタントと考える、「学生生活」と「キャリア」への向き合い方

ボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、世界的に著名な経営戦略コンサルティングファームであり、就活における注目度も非常に高いです。今回は若手コンサルタントの森裕菜さんに、BCGの仕事内容や働き方を伺うとともに、学生時代についても振り返っていただきました。

Profile
森 裕菜
森 裕菜
ボストン・コンサルティング・グループ合同会社
東京大学経済学部卒業後、2019年にBCG新卒入社。 入社後はオペレーショングループに所属し、医療機関、行政、エネルギー、小売など幅広い業界にて業務改革、調達改革、トランスフォーメーションなどのプロジェクトに従事している。

「人とのつながりが財産」――大学時代を振り返って

CareerPod編集部
CareerPod編集部
大学時代にやっておいて良かったこと、逆にやっておきたかったことは何ですか?
BCG 森さん
BCG 森さん
色々なタイプの人と多く関わっておいたことは、仕事にも活きています。
一方で長期インターンはやっておいた方が良かったかもしれません。

CareerPod編集部:
まずは森さんの大学時代について伺えればと思います。特に力を入れていたことなどがあれば教えてください。

BCG 森さん:
1〜2年生の頃に打ち込んでいたのは、アカペラサークルの活動です。ライブや学内イベントに向けた練習を行い、2年生からはライブや合宿の企画も担当しました。

3年生からの活動で印象的なのはゼミです。2つのゼミに所属しており、それぞれマクロ経済学とFinTechがテーマでした。自分とは異なる得意分野や視点を持った人たちとの交流がとても貴重だったと思います。

また、4年生の半年間は、スウェーデンへ留学をしました。日本の都会とは異なり、雄大な自然やのんびりとした生活が印象に残っています。

CareerPod編集部:
精力的に活動されていたのですね。その中でも大学時代にやっておいて良かったと思うことは何でしょうか。

BCG 森さん:
色々なタイプの人と多く関わったことです。例えば、サークルの同期にはエンジニア系の人も多く、チームを組んでイベントに出たりしていました。またゼミでは研究者タイプの人もいれば、同期で起業をしたメンバーもいるなど、様々な人から刺激を受けたこともあり、広い分野に興味を持つようになりました。

実はこの経験が仕事にも活きています。企業の経営をサポートするためには、最新のテクノロジーなど、ビジネスに限らず広い視野を持つ必要があり、色々なことにアンテナを張れるようになったのは大きかったです。学生時代のつながりは本当に財産で、今も関係性が続いているのは嬉しく思っています。

また留学についても、海外で様々な経験を積み、自分自身を見つめ直すきっかけになったという意味で、良い経験だったと感じています。

CareerPod編集部:
確かに貴重な経験ですね。逆に、「やっておいた方が良かった」と今思うことはありますか。

BCG 森さん:
長期インターンはやっておいた方が良かったかもしれません。社会人になってからだと、興味がある仕事があっても「お試し」ができません。一方で学生であれば、インターンの形で色々な企業を知ることができます。「どういう仕事が合っているか」という自己分析の助けにもなるので、1~2年生の時に時間を使っておけば良かったです。

「後悔のない選択を」――就職活動で重視したこと

CareerPod編集部
CareerPod編集部
就職活動はどのように進めたのでしょうか?
BCG 森さん
BCG 森さん
なるべく多くの企業に応募するようにしました。最初は幅広く見ておいて、徐々に絞り込む方が後悔は少ないと思います。

CareerPod編集部:
次に就職活動についてお聞かせください。当初からコンサルティング業界に絞っていたのでしょうか。

BCG 森さん:
コンサルに絞らず幅広く検討しました。就活は3年の6月頃に始めて、金融やコンサル、外資系メーカー、官公庁など、夏のインターンがある企業は全部応募してみようと思いました。

CareerPod編集部:
そうだったのですね。幅広く検討していた理由を教えてください。

BCG 森さん:
なるべく多くの企業を見た方が、後悔がないと思ったからです。例えば選択肢が10個あった時に、最初から3つに絞ってしまうと、「残りの7つは本当に捨てて良かったのかな」と後から迷いが出るかもしれません。最初は幅広く見ておいて、徐々に理由づけをしながら絞り込む方が、長期的に見ると納得感があると思っています。

また、インターンや企業説明会を通じて色々な人と話すことで新たな発見もあり、自分の適性がより明確になると思うので、広く検討するのはおすすめです。

CareerPod編集部:
その後、どのようにコンサルに絞り込まれたのでしょうか。

BCG 森さん:
顧客の利益を第一に考えられる部分に魅力を感じたからです。別の業界のインターンで、あるクライアント企業への提案を考える機会がありました。その際、本当は「A」というプランがクライアントのために良いと私は思ったものの、自社の利益を考えて「B」の提案をするというチーム判断をしたのです。そこで「本当に顧客のためになっているのかな」という疑問を抱きました。

一方でコンサルは、クライアント企業の利益を最大化することに全力投球できます。クライアント企業と一体となって、ゴールに向けて最適な選択を考えるというスタイルが、自分に合っていると思いました。

CareerPod編集部:
最終的にBCGを選ぶ決め手は何だったのでしょうか。

BCG 森さん:
まずは、ファーストキャリアとしての魅力を感じました。BCGは成長速度の速さはもちろん、MBA進学や海外オフィス勤務などの制度がとても充実しています。社会人経験のベースとなる大事な時期をBCGで過ごすことで、今後のキャリアの幅や可能性も広がるのではないかと考えました。

また、「人」で直感的に決めた面もあります。選考で色々な社員の方に会いましたが、知識の引き出しがとても多く、1聞いたら10返してくれるのです。それがとても面白くて、「この人たちと仕事ができたら楽しそう」と思いました。

CareerPod編集部:
ちなみに選考のお話が出ましたが、選考で意識していたことはありますか。例えばコンサルの場合、一般的にケーススタディ対策が重視されると思います。

BCG 森さん:
事前の対策ももちろん重要ですが、特にBCGの選考に関しては、面接官と「会話を楽しんだ」という印象が強いかもしれません。

面接では、例えば「AIがコンサルにどんな影響を及ぼすと思うか」といったテーマで、面接官と話しました。その際は、学生生活を通じて深めた興味関心をもとに、面接官との議論を楽しみ、会話のキャッチボールができるよう心がけました。

「クライアントに価値を生む」BCG流のコンサルティング

CareerPod編集部
CareerPod編集部
特に印象的だったプロジェクトはありますか?
BCG 森さん
BCG 森さん
国際機関を支援したプロジェクトです。クライアントのオフィスに常駐して密にサポートする中で、「クライアントに価値を生む」ことを徹底しました。

CareerPod編集部:
ここからは入社後のお話を伺いたいと思います。入社してすぐに、どのようなプロジェクトに参加されたのでしょうか。

BCG 森さん:
まずBCGの仕組みを説明すると、入社後の半年間は特定の領域に限定せずに、異なるテーマのプロジェクトを複数経験します。その後は「どんなプロジェクトに入りたいか」という希望が出せるようになります。

私の場合、最初に参加したのは通信業界のプロジェクトでした。その後は官公庁向けにSDGsやESGについて支援をし、3つ目に金融業界のプロジェクトを経験しました。

CareerPod編集部:
なるほど。森さんの場合は、いつ頃から希望を出すようにしたのでしょうか。

BCG 森さん:
より多くの領域を見てみたいと思って、半年後も色々なテーマのプロジェクトを経験するようにしました。

その中で「この領域が面白いかもしれない」と思い始めたきっかけは、2年目の終わりに担当した医療機関向けのプロジェクトです。収支改善がテーマだったのですが、クライアントと密にコミュニケーションを取りながら現場の業務を改善していくプロセスが自分にフィットすると感じ、「オペレーション」領域を専門にするようになりました。

CareerPod編集部:
その後も様々なプロジェクトを経験されたと思うのですが、特に印象的だったプロジェクトはありますか。

BCG 森さん:
国際機関を支援したプロジェクトです。クライアントのオフィスに常駐して、職員の1人になったかのように密にサポートしました。その時の上司から学んだことが非常に多く、印象に残っています。

多くのBCG社員が「クライアントに価値を生み出す」ということにこだわりますが、その上司もかなりこだわる方でした。型通りに仕事を進めるのではなく、「成果が出るために何をすべきかを常に逆算で考えること」と言われました。ゴールに向けてクライアント側で対応できないことがあれば、コンサル側が手取り足取りサポートすべきというアドバイスも印象に残っています。

そうした学びが多かっただけでなく、結果的にクライアントとの仲がかなり深まったこともあり、とても印象深いプロジェクトでした。

CareerPod編集部:
それは素晴らしいですね。一方で、それだけ密にサポートしていると、トラブルなど難しい局面もあったのではないでしょうか。

BCG 森さん:
そうですね、我々が過去に提案した内容について納得ができず、クライアントから「もっとこうしたい」という意見をいただいたことがありました。戸惑った面もあったのですが、クライアントからの内容にただ従うのではなく、「それならばこういう形ではどうですか」とさらに提案するような形で議論をしました。

そうしたら、クライアントの反応が良かったのです。どうやら、自分たちの話を鵜呑みにするのではなく、しっかり意見を出して欲しいというのが希望だったようで、そこからのコミュニケーションはかなりスムーズに進み、結果として信頼を得ることができました。

CareerPod編集部:
そうした経験では学びも多かったと思いますが、入社当時と比べて一番成長したと思うところはどこでしょうか。

BCG 森さん:
主体性や責任感がかなり身についたと思います。入社してしばらくは、正直なところ「最終的にはリーダーが何とかしてくれる」という甘えから、作業をこなしているだけという感じで、あまり上手く貢献できませんでした。

変わったきっかけが先ほどお話した医療機関のプロジェクトです。このプロジェクトでは、現場となる病院とのコミュニケーションをすべて私が担うことになりました。すぐに頼れる上司がおらず、自分の考えたことをBCGの意見として伝える必要があったのです。

そこではじめて主体的に動き、仕事に責任を持たなければならないと気づきました。このプロジェクト以降は仕事がやりやすくなり、評価もされるようになりました。

「サステナブル」なBCGの働き方

CareerPod編集部
CareerPod編集部
入社前後でのギャップはありましたか?
BCG 森さん
BCG 森さん
想像以上に「サステナブル」な働き方でした。会社全体の理解もあり、業務をサポートする仕組みも整っているので、プライベートの時間を確保できています。

CareerPod編集部:
ここまで業務内容について広く伺いましたが、それ以外で入社後に驚いたことや入社前とのギャップなどはありましたか。

BCG 森さん:
入社前に想像していたよりも「サステナブル」な働き方でした。BCGは会社として常により良い働き方を目指していることもあり、以前よりも仕事の終わりが早くなっている印象です。入社以来、土日もプライベートの時間を確保できています

とはいえ、働き方に厳しい制限があるという意味ではありません。仕事に関する自己研鑽に時間を使うのは自由です。また、必要があれば研修を受講できるような制度なども整っています。個人個人が働き方を選んでいる感じです。

CareerPod編集部:
いわゆる戦略コンサルへのイメージとは大きく違いますね。そうした働き方を実現できている要因は何だと思いますか。

BCG 森さん:
働き方への裁量が大きいからだと思います。結果を出していれば、早めに仕事を終わらせることもできますし、また子供のお迎えなど家族の時間を確保して、その後に仕事を再開することも可能です。このような働き方が社員同士でも常識となっているので、むしろ一般的な企業よりも柔軟かもしれません。

もう1つ、効率的に働ける仕組みがあるのも大きいです。日程調整など細かな調整をしてくださる秘書の方をはじめ、資料作成や専門知識の整理を行うプロフェッショナルチームもあるなど、サポート体制が整っています。

また、働き方をケアする手段として効果的なのが、毎週実施される匿名でのアンケート調査です。「労働時間が長すぎないか」「プライベートと両立できているか」といった点を確認し、希望に沿った働き方ができていない場合は会社として改善策を考えてくれるので、安心して働くことができます。

「新卒だからこそ」やりたいことに挑戦してほしい

CareerPod編集部
CareerPod編集部
学生の皆さんに伝えたいことはありますか?
BCG 森さん
BCG 森さん
やりたいことに積極的に挑戦するのが良いと思います。留学やインターン、起業など色々と経験することで、進むべき道がクリアになるかもしれません。

CareerPod編集部:
ここまでのお話で、BCGに興味をもつ方が多いと思います。森さんから見てどういう人がBCGに向いていると思いますか。

BCG 森さん:
新しいことを学ぶのが好きな人には向いていると思います。数か月単位でプロジェクトに入り、新たな業界やトピックについて学習するので、それを面白いと思える方は楽しいのではないでしょうか。私も医療機関のプロジェクトではじめて病院の裏側を知って興味深かったです。

あとは、コミュニケーションをとることが好きな人も良いでしょう。相手のニーズをちゃんと理解しようとする姿勢も必要ですし、社内でも活発に議論がされるので、会話が好きな人に向いていると思います。

CareerPod編集部:
他方、コンサルに対してハードルの高さを感じて躊躇することもあると思います。そうした方に何かアドバイスはありますか。

BCG 森さん:
もちろん難しい仕事ではありますが、だからこそ新卒でコンサルを目指してもらうのが良いとも思うのです。

新卒でも中途入社でも、最初からコンサルの仕事を完璧にできる人はいません。それでも中途には即戦力性が期待されるのですが、新卒に対しては1から教える環境が整っています。新卒は「分かりません、教えてください」という素直な姿勢が許されるのです。むしろそうやって自分からアドバイスを求めて、素直に吸収できる人の方が成長します。

コンサルのスキルやノウハウは入社後に身につけられるので、何も恐れずにチャレンジいただきたいです。

CareerPod編集部:
最後に、学生の皆さんにメッセージをお願いします。

BCG 森さん:
大学生活は、これまでの人生の中でとても貴重な時間だったと思います。良い意味で何にも縛られず、時間の使い方を自由に決めることができるので、やりたいことには積極的に挑戦するのが良いでしょう。

その意味では、大学にいる期間がもう少し長くても良かったかもしれません。私が学生の頃は4年で卒業するのが当たり前でしたが、今は必ずしもそうでないと思います。卒業が多少遅れることは問題ないと思うので、留学やインターン、起業など、やりたいことを学生時代にやり切ってから社会に出ても良いのではないでしょうか。

学生の間に色々と経験することで、就活に活かせることも多いと思いますし、その過程で進むべき道がクリアになっていくこともあるはずです。自分の心に正直になって、興味の幅を広げていただくのが良いと思います!

CareerPod編集部:
本日はありがとうございました!

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著者プロフィール
CareerPod編集部
スロー就活サイト
CareerPod編集部
自分の好きを見つける『スロー就活』で、理想のキャリアを歩もう。 あたらしい就活サイト「CareerPod」の編集チームです。

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