第4回 ビジネス系ケース~解き方と注意点
第4回はビジネス系ケースについての解説となります。こちらも頻出の形式であり、フェルミ推定とセットで出題されることも多いです。
たとえば「野球の競技人口を推定せよ」というフェルミ推定について回答し終わった後で、「では競技人口を増やすためにはどうすれば良いか」と問われたりします。
こうしたビジネス系ケースについても、筋道立てて考えることが重要です。まずは基本となる5ステップについて、しっかり押さえましょう。
ビジネス系ケース 5つのステップ
STEP1:前提の確認
最初のステップでは、フェルミ推定と同様に「前提の確認」を行います。
STEP2:現状の整理
STEP2として、テーマに関する現状を整理します。何か課題を分析するには、現在の状態がどうなっているのかを、まずは正しく把握する必要があるでしょう。
STEP3:課題の特定
STEP3では、「何が課題なのか」を特定していきます。
STEP4:原因の深掘り
課題を特定した後のステップは「原因の深掘り」です。実は、多くの方がこのステップを抜かして、すぐに施策を考える傾向にあります。
STEP5:施策の立案
STEP4での検討内容をもとに、施策に落とし込みましょう。ここまでの分析によって、施策を打つべきターゲットや、施策の方向性は明確になっているので、それらを踏まえて具体的に行なうべきアクションを考えることになります。
合格に向けたポイント
フェルミ推定において、「限られた時間の中でいかに検討するか」「面接官とのディスカッションをどう進めるか」をポイントとして挙げました。この2点はビジネス系ケースの面接においてももちろん重要です。プレゼンパターンの場合、フェルミ推定と同様に5分程度で検討する必要があるため、時間を意識してトレーニングをしましょう。
最後に
今回はビジネス系ケースについて解説しました。フェルミ推定以上に柔軟な思考・議論が求められ、難易度が高いと感じる方も多いのではないでしょうか。一方で、しっかりステップを踏んで検討をすれば十分クリア可能であることもご理解頂けたかと思います。
次回は、ビジネス系ケースの派生版ともいえる公共系、および抽象系ケースについて解説します。