ビジネスリーダーとして活躍する東大卒業生 ②金融編
はじめに
皆さんが将来のキャリアについて考える際、同じ大学の先輩の進路は参考になるのではないでしょうか。とりわけ興味のある業界で先輩たちがどんなキャリアを築いてきたのか、気になるという方も多いでしょう。
そこでCareerPodでは、各大学の卒業生からビジネスリーダーとして注目を集める人物を紹介します。今回は、東京大学を卒業して金融領域でキャリアを築いた方々の特集です。
金融領域の中でも投資銀行は、就職先として東大生からの人気が高く、実際に多くの卒業生が活躍しています。また投資銀行やコンサルなどの経験を活かし、PEファンドやベンチャーキャピタルで企業への投資や経営支援を行う方も多いです。
現在も活躍する方々の、卒業後の経歴を詳しく紹介しているので、ぜひ今後のキャリアを考える際の参考にしてみてください。
※記載している役職等は2026年7月現在の情報となります。
投資銀行・証券会社で現在活躍する主な卒業生
ゴールドマン・サックス証券 取締役 吉村 隆氏
東京大学法学部卒業後、日本銀行に入行。国際通貨基金(IMF)への出向、日本銀行ニューヨーク事務所次長、政策委員会室企画役などを歴任。2007年にゴールドマン・サックス証券に入社し、コンプライアンス部門統括マネージング・ディレクターに着任。2019年に取締役に就任し、コンプライアンス部門および業務・管理部門を統括している。
BofA証券 取締役副社長 佐崎 孝教氏
東京大学法学部卒業後、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。M&Aアドバイザリーやデット・ファイナンスなどの資本市場業務を担当した後、財務企画部門を経てシンガポールでAPAC業務を統括。その後ロンドンに拠点を移し、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の銀行・証券会社のEMEA地域を統括するリージョナルCEO(専務執行役員)を歴任。2024年6月に三菱UFJ銀行顧問に就任後、同年9月にBofA証券へシニアアドバイザーとして入社し、同年12月に副社長(シニアアドバイザー)に就任。現在は同社の取締役副社長を務める。
JPモルガン証券 投資銀行本部 共同本部長 渡部 豪氏
東京大学法学部卒業後、2002年にメリルリンチ日本証券に入社し、投資銀行部門にて7年従事。2009年にJPモルガン証券に移籍し、金融法人グループの責任者などを経て、2023年に投資銀行本部の副本部長に就任。2026年2月より投資銀行本部の共同本部長に昇格。
バークレイズ証券 代表取締役社長 木曽 健太郎氏
東京大学経済学部卒業後、JPモルガン銀行東京支店に入行。FXトレーディングデスクを統括後、1998年に渡英し、ロンドンでジャパンデスクを創設。その後資本市場部・債券シンジケーション部で欧州の公的セクターを担当した。2004年バークレイズ銀行ロンドン本店に入行し、アジア太平洋統括責任者等を経て、2016年より代表取締役社長を務める。
エバコア・ジャパン 日本代表 井上 健氏
東京大学法学部卒業後、財務省に勤務。その後シティグループジャパンに転じ、投資銀行部門副会長兼M&Aグループ長を歴任。バークレイズ・ジャパンではフィナンシャル・インスティテューションズグループ長等を務めた後、2022年よりエバコア・ジャパンのシニアマネージングディレクター兼日本代表に就任。
MTS Health Partners 日本代表 日下 一樹氏
東京大学心理学科卒業後、キダー・ピーボディ証券にて投資銀行のキャリアをスタート。その後UBSでジャパン・ヘルスケアグループを統括した後、2000年にリーマン・ブラザーズでアジア・ヘルスケアグループを設立しMDに就任。ラザード日本法人のヘルスケア部門を10年間率い、2017年より現職の日本代表パートナーとしてヘルスケア企業のM&A支援を担う。
大和証券 代表取締役副社長 山本 徹氏
東京大学工学部卒業後、大手銀行、監査法人を経験後、2007年に大和証券エスエムビーシー㈱(現大和証券)に入社。コーポレート・ファイナンス第一部長などを経て、2017年より執行役員としてグローバル・インベストメント・バンキング(GIB)部門を担当。2020年に常務執行役員GIB担当兼事業法人担当に就任し、2022年に常務取締役、2023年より専務取締役GIB本部長として大和証券のIBD部門全体を統括。2026年4月より代表取締役副社長に就任。
PEファンドで現在活躍する主な卒業生
アポロ・グローバル・マネジメント 日本代表 柏樹 康生氏
東京大学経済学部卒業後、野村ホールディングスに入社し、欧米で複数の要職を歴任。ニューヨークを拠点とする投資銀行部門長やロンドンを拠点とするEMEA会長などを務めた後、三菱UFJ信託銀行に転じ、専務執行役員としてアセットマネジメント事業等を統括。2025年9月にアポロ・グローバル・マネジメントに入社。パートナー 日本代表に就任し、日本における事業成長を牽引している。
CVCキャピタル・パートナーズ 日本共同代表 赤池 敦史氏
東京大学工学部卒業後、同大学院で工学修士を取得し、米コロラドスクールオブマインズで鉱山工学博士課程を修了。1999年にプライスウォーターハウスクーパースに入社し、2000年にマッキンゼーへ移り半導体・化学業界を担当。2002年にアドバンテッジパートナーズに入社しシニアパートナーを務め、2015年にCVCアジア・パシフィック・ジャパンに入社。現在はマネージング・パートナーとして日本共同代表を務める。
トラスター・キャピタル・パートナーズ 日本代表 伊藤 政宏氏
東京大学工学部卒業後、同大学院工学系研究科で修士号を取得。1998年にベイン・アンド・カンパニー・ジャパンに入社し戦略コンサルティング業務に従事。2004年には産業再生機構に出向し、企業の事業再生実務を経験。2006年、CITICキャピタル・パートナーズ・ジャパン(現トラスター・キャピタル・パートナーズ)に入社。現在はシニア・マネージング・ディレクター、日本代表を務めている。
ユニゾン・キャピタル 代表取締役 林 竜也氏
1991年に東京大学法学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社し投資銀行部門に従事。1998年、江原伸好氏や佐山展生氏らとともにユニゾン・キャピタルを創業し、日本のプライベート・エクイティ投資のパイオニアとして数々の中堅企業への投資を手掛けてきた。ヘルスケアやコンシューマー関連分野を中心に投資経験を持ち、2020年に代表取締役に就任。日本プライベート・エクイティ協会会長も務めた。
ポラリス・キャピタル・グループ 代表取締役社長 木村 雄治氏
東京大学教養学部卒業後、1985年に日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。興銀証券(現みずほ証券)で社債・株式引受業務を主導した後、みずほ証券プライベートエクイティ部長を務めた。ペンシルベニア大学ウォートン校でMBAを取得し、2004年にポラリス・キャピタル・グループを創業。代表取締役社長として数々のバイアウト案件を手掛け、2019年には日本プライベート・エクイティ協会会長にも就任した。
丸の内キャピタル 代表取締役社長 立川 擁氏
東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社し燃料管理部で経理・投資戦略策定業務に従事。2002年よりベンチャーキャピタル子会社で成長企業投資やカーブアウト投資を担当し、2013年には在英金融子会社の社長に就任した。2016年に丸の内キャピタルへ参画し、複数の投資先の運営を主導。2020年に代表取締役副社長に就任した後、三菱商事リース事業部長を経て、2026年4月に代表取締役社長として復帰した。
アスパラントグループ 代表取締役会長兼社長 中村 彰利氏
東京大学法学部卒業後、コロンビア大学ロースクールでLL.M.を取得。日米で弁護士として実務を積んだ後、1998年から日本において業績改善を目的とした投資・経営業務に携わってきた。産業再生機構常務、企業再生支援機構代表取締役専務を歴任し、日本航空(JAL)の経営再建にも携わった。リップルウッドのマネージング・ディレクター等を経て、2012年にアスパラントグループを設立、代表取締役会長兼社長を務める。
ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ 代表取締役社長 廣本 裕一氏
東京大学法学部卒業後、ペンシルベニア大学ウォートン校でMBAを取得。三菱商事に入社し、英国金融子会社や三菱商事UBSリアルティ代表取締役社長などの要職を歴任した後、執行役員産業金融事業本部長、常務執行役員新産業金融事業グループCOOを務めた。2010年にジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)に非常勤取締役として参画し、2016年より代表取締役社長を務めている。
エンデバー・ユナイテッド 代表取締役 三村 智彦氏
東京大学工学部卒業後、三菱UFJ銀行に入行し、コーポレートバンキング業務や通商産業省(現経済産業省)への出向、投資銀行業務の企画等に従事した。2002年にフェニックス・キャピタル設立に参画し、投資担当取締役として事業再生など多くの投資案件に携わる。2013年にエンデバー・ユナイテッドを設立し、代表取締役に就任。PE業界の黎明期からファンド経営を牽引し続けている。
ニューホライズンキャピタル 代表取締役会長 安東 泰志氏
東京大学経済学部卒業後、1981年に三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。ロンドン支店のヘッドなど国際業務の要職を歴任し、投資銀行部門のチーフマネージャーも務めた。シカゴ大学経営大学院でMBAを取得後、2002年フェニックス・キャピタルを創業し、代表取締役CEOに就任。2006年10月ニューホライズンキャピタルの代表に就任。日本のプライベート・エクイティ業界の草分け的存在として、同社経営をリードしている。
ミダスキャピタル 代表パートナー 吉村 英毅氏
東京大学経済学部卒業後、在学中の2003年に株式会社Valcomを創業。2007年にはエアトリを共同創業して代表取締役社長に就任し、2016年に東証マザーズ、2017年に東証一部への上場を実現した。2017年にミダスキャピタルを設立し、代表パートナーに就任。BuySell Technologies、AViC、GENDAなど複数の投資先企業を上場に導いている。
RBGパートナーズ 共同代表 マネージングパートナー 金子 英正氏
東京大学経済学部卒業後、1990年に住友銀行(現三井住友銀行)に入行し28年間在籍。銀座支店や国際統括部、シンガポール支店、ロンドン支店などを歴任した。2000年に大和証券エスビーキャピタル・マーケッツに出向しバイアウト・ファンドの立ち上げに参加した後、プライベート・エクイティ投資を担当。2015年にMSD企業投資に参画。現在はRBGパートナーズの共同代表マネージングパートナーを務めている。
グロースパートナーズ 代表取締役 古川 徳厚氏
東京大学理学部卒業後、同大学院情報理工学系研究科で修士号を取得。2007年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、半導体や電機など幅広い業界の全社戦略構築に従事した。2010年にアドバンテッジパートナーズに入社し、2017年に取締役、2020年にパートナーへ昇格。上場企業成長支援ファンドの投資責任者を務めた後、2022年にグロースパートナーズを設立し代表取締役に就任した。
D Capital 代表パートナー 仁木 準氏
東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修了後、ゴールドマン・サックス証券の戦略投資部門に入社。その後同社マーチャント・バンキング部門で投資業務に従事し、直近では同部門の日本における共同責任者を務めた。プライベート・エクイティのみならず不動産やクレジットまで幅広い投資経験を持ち、太陽光発電所開発投資では国内屈指の実績を誇る。2021年にD Capitalの設立に参画し代表パートナーを務めている。
ベンチャーキャピタルで現在活躍する主な卒業生
グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー 今野 穣氏
東京大学法学部卒業後、アーサーアンダーセン(現PwC)でコンサルティング業務に従事した。2006年にグロービス・キャピタル・パートナーズに入社し、2013年にパートナー、2019年に代表パートナーに就任。ビジョナルやアンドパッド、READYFORなど数々のスタートアップへの投資を手掛け、日本ベンチャーキャピタル協会理事や東京大学工学部非常勤講師も務めている。
グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー 高宮 慎一氏
東京大学経済学部を卒業論文特選論文受賞という成績で卒業後、ハーバード経営大学院でMBAを取得。コンサルティングファームのアーサー・D・リトル・ジャパンを経てグロービス・キャピタル・パートナーズに入社し、代表パートナーを務めている。メルカリやミラティブ、ファストドクターなど数々の投資を手掛け、「Forbes JAPAN」の影響力のあるベンチャー投資家ランキングにも選出された。
東京大学エッジキャピタルパートナーズ 代表取締役社長CEO兼マネージングパートナー 郷治 友孝氏
東京大学法学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省し、投資事業有限責任組合法や中小企業技術革新制度(SBIR)の立案に携わった。2004年に東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)を共同創業し、代表取締役社長CEO兼マネージングパートナーに就任。スタンフォード大学でMBAを取得したほか、日本ベンチャーキャピタル協会会長も務めている。
マーキュリアインベストメント 代表取締役 豊島 俊弘氏
東京大学法学部卒業後、マサチューセッツ工科大学で不動産修士課程・都市計画修士課程を修了。1985年に日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に入行し、グロース・クロスボーダー投資グループ長や世界銀行上級民間セクター専門官などを歴任。2005年にマーキュリアインベストメントの創設メンバーとして参画し、2008年より代表取締役を務めている。
環境エネルギー投資 代表取締役社長 河村 修一郎氏
東京大学法学部卒業後、米プリンストン大学ウッドロウ・ウィルソン・スクールで公共政策修士号を取得。日本興業銀行、興銀証券(現みずほ証券)で電力・エネルギー業界担当のアナリストやコーポレート・ファイナンス業務に従事した。2003年にエネルギー産業特化型コンサルティング会社を設立した後、2006年に環境エネルギー投資を設立し、代表取締役社長を務めている。
Angel Bridge 代表パートナー 河西 佑太郎氏
東京大学大学院農学系研究科を修了後、シカゴ大学でMBAを取得。ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門を経て、ベインキャピタルとユニゾン・キャピタルで成長企業投資に従事した。2015年にAngel Bridgeを設立し、代表パートナーとしてHeartseedなどスタートアップの創業期支援を手掛けている。
ニュー・フロンティア・キャピタル・マネジメント 代表取締役社長 臼杵 繁樹氏
東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行、興銀証券(現みずほ銀行、みずほ証券)で20年以上にわたり投資銀行業務に従事。2008年からみずほ証券投資業務部長として7年間プライベート・エクイティ事業を統括した。2015年にNew Frontier Capital Hong KongのCEOおよびニュー・フロンティア・キャピタル・マネジメントの副社長に就任し、現在は代表取締役社長を務めている。
HAKOBUNE Founding Partner 木村 正博氏
東京大学大学院工学系研究科修了後、グリーやLINEでモバイルゲーム、AdTech、FinTechなどの領域における資本業務提携やM&Aを主導。スタートアップ投資ではフェムトグロースキャピタルやLINE Ventures、DEEPCOREの投資担当を歴任し、幅広い領域で投資と支援を実行。2022年にシードVCのHAKOBUNEを設立し、プレシード~シードステージのスタートアップへの投資を推進している。
オムロンベンチャーズ 代表取締役社長 神谷 直輔氏
東京大学経済学部卒業後、新卒で日興シティグループ証券(現シティグループ証券)に入社し投資銀行業務に従事。ボストン コンサルティング グループやUBS証券、メリルリンチ日本証券(現BofA証券)で事業会社のM&Aや資金調達を数多く手掛けた。2021年にオムロンへ入社し、2025年4月にオムロンベンチャーズの代表取締役社長に就任している。
ホンダ・イノベーションズ 代表取締役CEO 杉本 直樹氏
東京大学工学部機械工学科卒業後、リクルートに入社し情報誌事業のインターネット化を主導した。UCバークレーでMBAを取得後、シリコンバレーでYYplanet.comを設立。2005年にホンダのシリコンバレー拠点に入社してCVC設立に参画し、2017年にCEOへ就任。2023年よりホンダ・イノベーションズの代表取締役CEOを務めている。
アフラックイノベーションパートナーズ 代表取締役 島田 智行氏
東京大学法学部卒業後、ボストン コンサルティング グループを経て、2006年にナップスタージャパンで日本初の定額制音楽聴き放題サービスを立ち上げた。レコチョクやDeNAでの事業経験を経て2015年にBCGへ再入社し、BCGデジタルベンチャーズ東京センターを創設。2019年にアフラック生命保険へ入社し、アフラックイノベーションパートナーズの代表取締役を務めている。