第3回「定食屋チェーン1店舗の売上金額推定」

第3回「定食屋チェーン1店舗の売上金額推定」

本シリーズでは、東大ケースシリーズ『伝説の「論理思考」講座』の著者による、ケース面接の演習問題の解説を実施します。解説内容は、「つまずきやすい箇所とそれらの回避策」を中心としたものです。

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今回の問いは、以下の通りです。

とある大手定食屋チェーン店A社があります。都内のオフィス街に位置する、このA社の一店舗の年間売上高を推定してください。

 

上記の定食屋チェーン店A社として、実在する特定のチェーン店を想定しているわけではないものの、たとえば「大戸屋」や「やよい軒」のような企業をイメージしていただいて問題ありません。

監修者
ケースアカデミー東京(旧東大ケーススタディ研究会)
ケースアカデミー東京(旧東大ケーススタディ研究会)
"東大生が書いた"シリーズの著者
2008年6月より戦略コンサル志望者を中心に活動開始。フェルミ推定やビジネスケース等の幅広いケーススタディの研究、セミナー、および就活支援活動を行っている。書籍の「東大ノート」シリーズは40万部を突破するなど、就活生や転職志望者を中心に高い支持を得ている。 【主な著書・編書】『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』『東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座』(いずれも東洋経済新報社)

今回のケース問題で差がつくポイント

今回のケース問題で差がつくと思われるのは、以下の2点です。

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一人で考える時間における検討内容

まずは、一人で考える時間に、どのような内容を検討しておくと良いのかについて、確認しておきましょう。

1. どのような視点から因数分解するか

さて、今回の問いは、見たところ典型的なフェルミ推定に見えます。フェルミ推定において因数分解を行うとき、王道のアプローチは以下の2つです。

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2. 選択したアプローチによる因数分解を進める

さて、ここまでは簡単かつ短時間で因数分解しただけなので、以下のような問題点がありそうです。

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3. 各項目の値の推定

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面接官からの深掘りの質問に応じた検討内容

次に、面接官との質疑応答がどのように進むと想定されるのかについて、確認しておきましょう。

一人で考える時間内では、因数分解の部分がしっかり検討できていれば大きな問題はないです。実際、この辺りは問題なく実施できる受験者も多いかと想定されます。そのため、この「質疑応答」の出来が、合否を分けることになるでしょう。以下、どのような質疑応答が想定されるか、見ていきましょう。

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面接時におさえておきたい視点

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著者プロフィール
白木 湊
経営コンサルタント
白木 湊
ケースアカデミー東京(旧東大ケーススタディ研究会)のメンバーの一人。 学生や新社会人向けに、ロジカルシンキングの個人指導を行っている『東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座』の著者。

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