とある大手定食屋チェーン店A社があります。都内のオフィス街に位置する、このA社の一店舗の年間売上高を推定してください。
上記の定食屋チェーン店A社として、実在する特定のチェーン店を想定しているわけではないものの、たとえば「大戸屋」や「やよい軒」のような企業をイメージしていただいて問題ありません。
本シリーズでは、東大ケースシリーズ『伝説の「論理思考」講座』の著者による、ケース面接の演習問題の解説を実施します。解説内容は、「つまずきやすい箇所とそれらの回避策」を中心としたものです。
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今回の問いは、以下の通りです。
とある大手定食屋チェーン店A社があります。都内のオフィス街に位置する、このA社の一店舗の年間売上高を推定してください。
上記の定食屋チェーン店A社として、実在する特定のチェーン店を想定しているわけではないものの、たとえば「大戸屋」や「やよい軒」のような企業をイメージしていただいて問題ありません。
今回のケース問題で差がつくと思われるのは、以下の2点です。
まずは、一人で考える時間に、どのような内容を検討しておくと良いのかについて、確認しておきましょう。
さて、今回の問いは、見たところ典型的なフェルミ推定に見えます。フェルミ推定において因数分解を行うとき、王道のアプローチは以下の2つです。
さて、ここまでは簡単かつ短時間で因数分解しただけなので、以下のような問題点がありそうです。
次に、面接官との質疑応答がどのように進むと想定されるのかについて、確認しておきましょう。
一人で考える時間内では、因数分解の部分がしっかり検討できていれば大きな問題はないです。実際、この辺りは問題なく実施できる受験者も多いかと想定されます。そのため、この「質疑応答」の出来が、合否を分けることになるでしょう。以下、どのような質疑応答が想定されるか、見ていきましょう。