第9回「スーパーにおける中食の売上不振解消」

第9回「スーパーにおける中食の売上不振解消」

本シリーズでは、東大ケースシリーズ『伝説の「論理思考」講座』の著者による、ケース面接の演習問題の解説を実施します。解説内容は、「つまずきやすい箇所とそれらの回避策」を中心としたものです。

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今回の問いは、以下の通りです。

X社は日本国内でスーパーマーケットを複数店舗経営しています。近年、日本市場では、中食の売上が伸びているとのことですが、X社の中食の売上は伸びていないようです。

 

【小問①】なぜ、X社の中食は伸びていないのか。その理由を考えてほしい。

【小問②】X社が中食の売上を伸ばすためにはどうすれば良いと思うか、考えてほしい。

 

なお、用語の注釈として、「中食」は「家庭外で調理された食品を家庭や職場に持ち帰って食べる食事形態」です。また、今回の問いは、上記の問題文以外に別途データや情報が与えられることはないと考えてください。

監修者
ケースアカデミー東京(旧東大ケーススタディ研究会)
ケースアカデミー東京(旧東大ケーススタディ研究会)
"東大生が書いた"シリーズの著者

2008年6月より戦略コンサル志望者を中心に活動開始。フェルミ推定やビジネスケース等の幅広いケーススタディの研究、セミナー、および就活支援活動を行っている。書籍の「東大ノート」シリーズは40万部を突破するなど、就活生や転職志望者を中心に高い支持を得ている。 【主な著書・編書】『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』『東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座』(いずれも東洋経済新報社)

今回のケース問題で差がつくポイント

今回の問いの場合、以下の2点が重要になるかと想定されます。

  • 「中食」という検討範囲が広い市場に対して、効率的に現状把握を進める
  • X社個社ではなく、まずはスーパーマーケット業態の問題点を考える

今回の問いを“正攻法”で解こうとすると、検討内容が膨大になってしまいます。そのため、検討内容の取捨選択や効率化が重要になります。以下、具体的に解説していきましょう。

一人で考える時間における検討内容

まずは、一人で考える時間において、どのような検討をしておくと良いのか、確認しておきましょう。

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面接官からの深掘りの質問に応じた検討内容

今回の問いの場合、一人で考える時間内では、上記で示したような形で、小問①に関する仮説をいくつか洗い出せていれば十分かと思われます。一方、小問②については、特に手を付けていなくても問題ないでしょう。

本解説では、いったん、小問①に関する仮説の検討まで実施できている状況を想定しながら、その後の面接官との質疑応答の流れを確認していきます。

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面接時におさえておきたい視点

最後に、今回の問いにおけるポイントを振り返っておきます。

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著者プロフィール
白木 湊
経営コンサルタント
白木 湊
ケースアカデミー東京(旧東大ケーススタディ研究会)のメンバーの一人。 学生や新社会人向けに、ロジカルシンキングの個人指導を行っている『東大ケーススタディ研究会 伝説の「論理思考」講座』の著者。

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